皆様こんにちは!
残暑厳しい今日この頃ですがリハビリdoは元気に感染対策を継続しながら営業中です!
今回のテーマは「脳幹」です!
「脳幹」は中枢神経系を構成する重要な部位が集まる器官です。
大脳に近い側から、
間脳・中脳・橋・延髄と呼ばれている部位です。
脳幹部は、生存に欠かせない
自律機能を直接制御している重要な部位で、睡眠・覚醒レベルの調整、姿勢運動制御も行っています。
また、脳幹は多種多様な神経核から構成されていて、その機能も当然ながら多様で、この小さな部分に多数の生命維持機能を含んでいます。
脳幹部には、随意運動をスムーズに行う為の予期的姿勢調節機能があります。
これは脳幹網様体脊髄路と呼ばれている神経の経路になります。
また、前庭神経核というバランスを保持するのに重要な部分も存在しています。
この部分が損傷を受けると、抗重力筋の働きが低下して重力に対して身体を支えることが難しくなり、運動失調などの特徴的な症状が出現します。
つまり、座位・立位から次の動作に移る際に不安定な状態になってしまうのです。
今回は、その脳幹部の出血により日常生活動作に支障が生じてしまった方の事例をインタビュー形式でご紹介します。
<プロフィール>
市川様・60歳代・男性
<疾患名>
脳幹出血後遺症による右片麻痺
<お悩み>
失調症状(体幹部・上下肢)が強く、座った状態や立っている姿勢を維持するだけでも大変。
生活動作全般で、ご家族の介助量が多くなってしまう。
<受傷からの期間>
2年2か月
<ご利用頻度>
週2回・1回120分
<成果>
トイレ移乗動作能力の獲得
Q1:発症された経緯はどのようなものでしたか?
2018年6月2日に倒れ、都内の救急病院に入院しました。
命の危険もありましたが一命を取り留めました。
手厚い看護を受け、なんとか持ち直した後、回復期病院へ転院しました。
そこで3か月みっちりリハビリをやってもらいました。
Q2:病院を退院された後はどのようなリハビリをしましたか?
介護老人保健施設に3か月入所し、動作練習を中心にリハビリを受けました。
平行棒で立てるところまで改善しました。
退所後は自宅に戻り、介護保険を利用してデイサービスへ通いました。
しかし、日常生活での介助量は徐々に多くなっていきました。
Q3:リハビリdoへ通うようになった経緯を教えて下さい。
施設退所後は、リハビリの時間が少なくなりせっかく獲得した機能が低下してしまうと心配していました。
そのため、しっかりとリハビリを実施してくれるところを探していたところ、たまたまパンフレットを見る機会があり問い合わせたのがきっかけです。
Q4:どの様な所に手ごたえを感じていますか?
脳幹出血の後遺症で日常生活全般に介助が多く大変でしたが、
立ち上がりがスムーズになって車椅子への乗り移りの介助が楽になりました。
また、着替えの時に右腕が伸びるようになって着替えも楽になりました。
以上になります!
市川様ご協力ありがとうございました!
最初にもご説明しましたが、
「脳幹」は中枢神経系を構成する重要な部位が集まる器官です。
そのため、日常生活動作に様々な影響が生じてしまいます。
ですが、
市川様の様に目標をしっかりと設定し、
的確な感覚刺激の入力や促通反復練習を継続してゆくことで、
必ず、目標達成に向かってゆけます。
ご興味のある方はぜひ体験にいらしてください!
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執筆者:
齊藤 次男
理学療法士
介護支援専門員
JCCA(日本コアコンディショニング協会)マスタートレーナー
オーストラリアンマニュアルセラピー 上級コース終了
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