麻痺手を挙上するということの一考察

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皆さんご存じですか?

 

 

 

 

人間の日常生活の中で、

手から入ってくる感覚刺激の回数は

 

   1日に7万回!!

 

と言われています。

 

また、

手を使うほとんどの場面で

両手が協調して動いています。

 

 

 

例えば、

 

テーブルの上の物に

手を伸ばす時・・・

 

 

反対側の手は

膝の上やテーブルの上で

身体を支えるよう

固定されていると思います。

 

 

特に高い所の物や少し遠くの物に

手を伸ばす時には、

反対側の手はより安定するよう

サポートをしていますよね。

 

 

 

また、

両手を協調させて動かす際には

無意識のうちに胸郭と肩甲骨が

連動していることに

お気づきでしょうか?

 

 

 

 

 

なぜそうなるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

それは、

元々人間が四つ足動物だったから

です!

 

 

 

人が二足歩行になったのは、

430万年~450万年前からと言われています。

(※諸説あり)

 

タンザニアのラエトリ遺跡に

二足歩行のはっきりとした

足跡の化石が残っているそうです。

 

 

 

現代では、

人間は進化した文明の中で

ある意味で食物連鎖の頂点に

君臨していますが・・・

 

 

そうではなかった時代、

身の回りには多くの危険が

あったと思われます。

 

 

 

 

つまり、

危険を回避するためには

素早く方向を変えたりしなくては

ならなかったと思われます。

 

 

 

例えば、

獰猛な動物が迫ってきて

右に回り込んで

危険を回避するときには・・・

 

 

右手は逃げる方向に

伸ばすような形になって、

左手はサポートするように

協調して働いていたでしょう。

 

 

そして胸郭は動きに連動して

柔軟に形を変えていたことでしょう。

 

 

つまり、

脳梗塞や脳出血の後遺症で

生じてしまった麻痺側上肢の

機能を向上させる為には・・・

 

 

 胸郭を介して、

 左右上肢の協調性を高めていくこと

改善に向けての

ヒントになるかもしれません。

 

 

 

麻痺が生じた上肢は、

日常生活で使用することが

どうしても減ってしまいますよね。

 

また、

左右の上肢を連動して使用するという

意識もなかなか生まれにくい状況に

なってしまいます。

 

 

 

 

そこで、

 

 胸郭を介して左右の上肢を

 連動させる!!

 

そんな感覚を思い出して頂くことが

必要になってきます。

 

 

 

その為に自宅でできる運動を

ご紹介してゆきます!

 

 

今回はその1回目として、

 

 

胸郭の柔軟性と運動感覚に

アプローチした運動を

お伝えします!!👇

 

 

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