☆退院後のリハビリサービスの選び方☆～あなたはなんROUNDでKOしたい？～
骨折や脳卒中（脳出血・脳梗塞）
を患って病院に入院し、
毎日3時間近くのリハビリを行って
自宅退院の目処が立つと、
退院後のリハビリの
利用方法を検討していくと思います。
ほとんどの場合、
①デイサービス
②訪問リハビリ
③外来（通所）リハビリ
の3パターンの中から、
◎ご本人・ご家族の介護状況
◎定期的な通所の可否
◎認知機能
などに応じて、
病院の相談員さんや
退院後に担当してくれる
ケアマネジャーさん
と相談しながら決めていきます。
最近では、
自費リハビリについて
しっかり理解されている
相談員さんやケアマネジャーさん
が徐々に増えてきている様子なので、
場合によってはこの段階で
④自費リハビリ
を選択肢に入れてくれていることも
あるかもしれません。
そうだと
嬉しい・・・！！ (T ^ T)
では、
退院後のリハビリサービスについて
ご本人
・
ご家族は
何を基準に選べばいいのか？？
それは・・・
ずばり！！！
『2か月後、半年後、1年後に
どうなっていたいか』
という、
その人の
目標が基準になると
考えます！！
今回は、先に挙げた
①デイサービス
②③訪問・通所リハビリ
④自費リハビリ
の目的の違いについて
話していきたいと思います。
まず
◆①デイサービスについて
デイサービスのリハビリでは、
・集団体操
・筋力トレーニングマシーン
・個別訓練
などを行い、
身体能力の維持・向上を図ることです。
『集団体操』は
準備体操のような
ものなので、個別性はありません。
『筋力トレーニング』
については、
一応、その方に合った
負荷量やマシーンの種類を
提案してくれると
思います。
ここで、
おそらくみなさんが1番気になる
『個別訓練』
について、
リハビリ特化型デイサービス
での私自身の勤務経験を交えて
具体的に説明していきます！
まず、
ベッド上で行うリハビリは
長くても10分程度
のところが多いと思います。
それは、
デイサービスの強みが
『みんなで同じようなメニューをこなす』
ことによる相乗効果やコミュニケーション
の機会を確保することにあるからです。
ではたった10分で何をするのか？
基本的には、
マッサージや関節可動域練習
のような、
リラクゼーションを行います。
あるいは、
平行棒を何往復か歩く
『歩行練習』や、
階段を何往復か昇降する
『階段練習』
などを行う場合もあります。
しかしこれらは
個別リハビリというよりは、
転倒予防のために付き添ってくれる
程度の内容だと思います。
そのため、
デイサービスでは身体機能や
ADLの大きな改善ではなく、
退院後の機能の
『維持』
に留まることが多いと思います。
◆②③訪問・通所リハビリについて
こちらは、
どちらもマンツーマンで
20～60分間は個別リハビリを
してくれます。
特に訪問リハビリでは、
ご本人が普段生活している実際の
環境でリハビリを行うため、
より生活に則した目標達成に
有利だと思います！
ただし、
病院のリハビリ室のように
リハビリ用の器具があったり、
歩行練習やバランス練習などで
広いスペースを使用するような
内容のリハビリはできないので、
その点がデメリットと
言えます。
利用目的についても、
デイサービスに比べて個別性が高い
リハビリ内容が実施できるため、
身体機能の向上が望めます。
それでも、
利用頻度は週1～3回で、
1回のリハビリ時間は長くても60分、
平均40分程度になるので、
入院中のリハビリほどは内容が
濃くないのが最大のデメリットです。
そのため、
改善の希望が強い方にとっては
内容も効果も物足りなく感じる方も
いらっしゃいます…
最後に、
◆④自費リハビリについて
自費リハビリの最大の特徴は、
介護・医療保険による
リハビリ時間の制限がないことです。
そのため、
利用者さんの望む頻度・量のリハビリが
納得できるまで行うことができます。
リハビリdoの場合、
1回のリハビリ時間は
60～120分間
としており、
利用者様の多くは
120分を選択されています。
利用の目的については、
保険内リハビリが
長期的な利用で
身体機能の維持・向上を
図るのに対して、
自費リハビリでは
短期集中的な利用で
改善
（維持ではなく改善）
を目指すことです！
最大のデメリットとしては、
やはり全額自己負担になりますので
費用面の負担は否めないと思います。
ただ
後遺症の改善には
スピード感が非常に重要です。
2カ月で改善を目指すのと、
半年・1年で改善を目指すのとでは
改善のスピードが異なるため、
その結果も大きく変わってきます。
デイサービスや訪問リハビリは
自己負担額が非常に安いため、
半年、1年、2年
と長く利用することが可能ですが、
その長い期間の中で
改善するタイミングを逃している
可能性もあると思います。
ボクシングで例えると、
「2ROUNDで相手を倒す！」
という目標を掲げた選手が、
ここぞ！
というタイミングで
ジャブ・ジャブ・ジャブ
なんか打ってたら
とても相手へのダメージ量は
足りないですよね…
2ROUNDで倒すなら、
ここぞ！
というタイミングで
ストレート！
アッパー！！
デンプシーロール！！！
などのラッシュをかける
スピード感が必要ですよね！！
少し、
無理やり感があるかもですが
リハビリも似てると思います。
あとなんROUNDで
目標を達成したいのか、
できるのかを、
退院時に
相談員さん
ケアマネジャーさん
担当のセラピストさん
と相談して、
悔いのないサービス選びを
して頂ければ幸いです！
自費リハビリと保険内サービスの
違いについてはこちらの記事も
ご参照ください！
