脳梗塞・脳出血後遺症リハビリ~歩行の改善から上肢の運動麻痺の改善を促す~
今回ご紹介させて頂くのは、
2020年に左脳出血(視床・中脳)を
発症された、
80歳代の男性の利用者様です!!
※ここではA様と呼ばせて頂きます。
◆病院退院後は
自宅に帰ることができましたが、
右手の麻痺が残存しており、
箸がうまく使えなかったため
食事はスプーンやフォークを
使っていました。
◆しかし、
外食に行った際に箸を
使えないと困ることと、
家でも箸で食事できるように
なりたい!
という目的でリハビリdoを
利用して頂きました。
◆上肢の運動麻痺については、
姿勢やバランス能力の
影響も強く受けるため、
手・肩の固さだけでなく
骨盤や下肢の運動機能の
改善も重要な要素になります。
◆A様の場合も、
歩く姿を拝見させて頂くと、
🔴左足に比べて右足で体重を
支える時間が短い
🔴重心の右側への移動が少ない
🔴視線が下方を向き、
背中が丸まった姿勢
などの特徴がみられ、
座った状態でも
右側へのバランス能力低下が
顕著にみられていました。
◆そのため、
上肢のリハビリだけでなく、
歩行の改善を促してバランス能力の
改善を図ることで、
上肢の運動麻痺の影響を
軽減できると推察し、
歩容の改善も並行して
促していきました!
◆その結果、
箸の使用については
リハビリ開始から1か月後には
自立レベルで使用可能となりました(^^)
最初は箸で掴む力が弱かったのですが、
じきに目標としていた、
うどんも難なく
食べれるようになりました!
◆歩容の改善については、
動画をご覧頂ければ
一目瞭然かと思います(^^)
🔴左足に比べて右足で体重を
支える時間が短い
➡歩行のリズムが一定になり、
片足で体重を支える時間の左右差は
ほとんどなくなりました!
🔴重心の右側への移動が少ない
➡右側への重心移動量が増え、
横のバランスが良くなったため
前方への推進力にも改善がみられ、
歩行速度が著しく速くなっています!
🔴視線が下方を向き、背中が丸まった姿勢
バランス能力が向上したため、
不安感が軽減され視線が高くなり、
姿勢も伸びるようになっています!
歩行と上肢の運動機能は、
実は相互関係にあり、
歩行が良くなれば上肢にも、
上肢が良くなれば歩行にも
改善が得られることが
よくあります。
そのため、
上肢の運動麻痺で中々成果が
得られない場合は、
歩行や姿勢を見直してみると、
もしかしたら
改善への突破口が
開けるかもしれない・・・!
ということを、
A様に改めて教えて頂いた
事例でしたー!!
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