高齢者の歩行の改善に必要なことは?
◆加齢に伴い、姿勢は変化していくもの
足腰の筋力は弱くなり、
背中は丸まり、
歩くのが遅くなったり、
何もないところで
つまづいてしまったりなどなど、
歳を重ねた分だけ、自然と
その負担は身体にも
蓄積されていきます。
◆筋トレで防ぐ?
たしかに、
姿勢不良の原因として
筋力低下は重要な要素です。
特に重力に抗うために必要な、
『抗重力筋』
と呼ばれる、
身体を伸ばす筋肉
(・頚長筋
・脊柱起立筋
・多裂筋群
・腸腰筋
・殿筋群etc)
を鍛えることは予防の観点からも
重要であると思います。
それで歩行が改善するならば
簡単な話しなのですが、
実際は筋トレだけでは
歩行中のつまづきや
歩行速度の低下、
歩行中のふらつき
を防ぐのは困難です・・・
それは、
歩行には筋肉への刺激だけでなく
脳への刺激が重要だからです!
◆キーポイントは股関節!
触覚や視覚など、
あらゆる『感覚』は全て
脳へ送られます。
そして脳は、
送られる刺激に応じて
歩行に必要な各筋肉達に
指令を出します。
脳に対して
歩行に必要な指令を
出させるために重要な、
ある3つの刺激があります。
その内の1つが、
『股関節伸展』
という動きです。
(他の2つはまた今度話して
いきたいと思います!)
◆股関節伸展運動
太ももをお腹に近づける
ように曲げる動きを、
『屈曲』
と呼び、
反対に後方に伸ばす動きを、
『伸展』
と呼びます。
歩く時では、
前方に足を振り出す際には
屈曲運動を行います。
その後、
股関節を伸展運動させて
後方に蹴ることで、
前方に進むことができます。
この
『股関節伸展』
の運動感覚刺激が
脳に送られることで、
歩行に必要な運動指令を勝手に
出してくれるのですが・・・
◆高齢者の姿勢
背中が丸まった姿勢では、
骨盤が後方に傾くため
股関節は相対的に
屈曲位(曲がった状態)
になります。
これにより、
歩行における
股関節伸展運動が
不十分になり、
歩幅が小さくなり、
歩行速度が遅くなり、
つまづきやすく、
転びやすい歩行を
作り出してしまいます。
◆じゃぁどうしたらいいの?
丸まった背中に
矯正できる余地があれば
それはもちろん矯正した方が
いいです。
ですが、
何十年を体重を支えてきて
徐々に徐々に
形を変えていき、
固まってしまった脊柱を
治すのは困難です。
そのため、
重要なのは
『歩行に必要な刺激を
身体に与えてあげること』
です。
股関節伸展運動の感覚、
あるいはそれと同様の刺激を
身体に与えればいいだけです。
方法は色々ありますが、
例えばうつぶせで足を
バタバタさせるなども有効です。
リハビリdoで行う施術場面では、
私たちが様々な方法で
歩行に必要な刺激をどんどん
入れていきます。
無理な姿勢矯正や
身体に負担の大きい
筋力トレーニングなど
しなくても、
身体が求める歩行に必要な
刺激を与えていくことで、
その方の持つ自然な歩行を
再構築していきます!
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