静的歩行と動的歩行

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みなさんこんにちは!

緊急事態宣言が延長され、中々外出やイベント開催ができず、

精神的にも身体的にもストレスがたまり続ける日々ですが、みなさま身体の不調なくお過ごしでしょうか?(^^;

 

リハビリdoに通って頂いている利用者様は、コロナなんかに負けずに日々改善に向かって1歩づつ前進しております!!

 

 

さて、突然ですが質問です!

 

人の歩き方が大きく2種類あることを

ご存じでしょうか?

 

 

 

歩行は、

『静的歩行』と『動的歩行』

の2種類があります。

 

 

 

例えば・・・

●氷の上で滑って転ばないようにゆっくり歩くときの歩行

●綱渡りをするときの集中力を要する慎重な歩き

 

これらは『静的な歩行』になります。

 

 

●普段私たちが行っている普通の歩き

●赤ちゃんのよちよち歩き

 

これらは『動的な歩行』になります。

 

 

 

 

この2つの違い・・・

 

 

それは、

バランスを取りながら歩く

    と

バランスを崩しながら歩く

という違いと言えます!

 

 

同じことを少しカッコつけてそれっぽい言い方をしてみたいと思います。

それは言わば、

非効率的な安定 と 効率的な不安定

と言い換えられます!

 

 

一見、「バランスを取りながら歩く」

の方が安定してる感ありますよね!
しかし実際に私たちが普段何気なく行っている歩きは、バランスを崩しながら歩く、不安定な歩きなのです。

不安定なのに、

転びにくい! 速い! 疲れない!

 

 

その理由を簡単にご説明していきます!

 

まずはみなさんに確認して頂きたいことがあります!

①両足をくっつけた状態で、足を大きく持ち上げたときの安定感

②両足を肩幅よりも少し大きく広げた状態で、足を大きく持ち上げたときの安定感

 

 

いかがでしたでしょうか?

だんとつで②が不安定でしたよね?(^^

そのだんとつの不安定感が、歩行では効率性を上げてくれてます!

 

 

少しずつその意味を紐解いていきましょう!

 

 

こちらの図👇は、人が歩いているときの重心移動の軌跡を表しています。

「重心移動 歩行」の画像検索結果

足形の中央を通っている黒線が重心の軌跡です。

一度たりとも、足の上を通っていないのがおわかり頂けると思います。

 

もし、足の真上に重心が位置するように歩いたとしたら、こんな感じの軌跡になると思います。👇

重心移動が左右に大きく動いてしまいますよね。

これだと不安定ですし、遅いし、疲れてしまいます。

 

 

他にも、例えば片足で立ってバランスを取るとき、重心位置は足の真上に留めておくよう、必死にバランスを取りますよね?

 

だけど・・・

 

歩く時も片足だけで体重を支える場面がありますが、図をみて頂ければわかるように、重心位置は足の上にはいかないんです!

不思議ですよね!

 

 

そんな効率的な不安定を可能にしてくれているのは、『加速度』とそれに対する『慣性力』です!

慣性の法則、というのが小学生でも習う有名な法則ですよね。

走行中の電車がブレーキをかけたときに、乗ってる人たちが進行方向に傾くように動く、あの現象です。

 

慣性力とは、加速度とは逆向きに働く外力です。

電車の例えで説明すると、走行中の電車がブレーキをかけたとき、進行方向とは逆向きの加速度が生じます。

このとき、慣性力は加速度とは逆向きに働くので、乗ってる人たちには進行方向に慣性力が作用します。

 

ここで、最初にみなさんに行って頂いた、②両足を広げた状態で足を持ち上げたときの不安定感

を思い出してください!

あの不安定感こそ、歩行中に生じる加速度です。

歩くときには、片足で体重を支える不安定な場面で発生する、外側への加速度に対して内側への慣性力が働くため、

結果的に動きが安定し、かつ次の運動に素早く円滑に移行できるため、非常に効率の良い動きを生成してくれているのです!

これが、『動的歩行』です。

 

仮に、足の上に重心を位置させる歩行を行った場合、加速度が減少し慣性力を十分に利用できないため、

外力の代わりに自らの持つ筋力で代用してバランスを保たなければなりません。

この歩き方は片足立ちでのバランス保持の連続になります。

片足立ちをしているときにちょっとでも身体を押されると簡単に倒れますよね?

これが不安定の正体であり、

『静的歩行』です。

 

赤ちゃんが筋力が少なくてもあれだけ活発に歩き回れるのは、がに股で両足を広げて効率的な不安定な姿勢で運動することで、

この慣性力をうまく利用しているからなんですね!

 

 

静的歩行と動的歩行の違い、何となくご理解頂けましたでしょうか?

 

実際のリハビリを行っていく上では、どちらの歩き方を獲得するかが非常に重要な分かれ道となります。

 

ぜひ、動的歩行の獲得に向けてリハビリして頂ければと思います!!

 

 

次回は当施設を卒業された方で、

まさに静的歩行から一転して動的歩行の獲得に至った方の動画をみて頂きたいと思います!

めちゃくちゃ速くなってます!

安定してます!

安定してるから目線も上がって視界が広くなってます!

 

お楽しみに~(☆∀☆)

 

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