顎関節症と首の痛み②
前回は顎関節と頚椎の関係性についての話しでした.
今回は,姿勢と体幹機能の観点を絡めていきたいと思います!!
まず姿勢についてですが,次のような特徴の姿勢の方は日常的に顎関節へのストレスがかかってしまっていることが推察されます.
●頭の位置が前方に偏移している姿勢(図1‐A)
●猫背・円背といわれる,胸椎の後弯が強い姿勢(図1‐B)
A B
(図1:朝日新聞DIGITAL,AERA STYLE MAGAGINE,ハイパフォーマンスを作る、超「姿勢」力講座,第8回自覚症状が得られにくい首猫背,2018.4.16より引用)
また,このような姿勢を取る方は体幹の力が弱くなっていることが臨床経験上非常に多い印象です.
体幹機能が低下している場合,バランスが低下したり本来発揮できる力が出せなくなったりします.(体幹機能の詳細には前のブログの「腹圧の話し①~③」をご参照ください)
そのため,本来なら10%の力で足りる動作でも10%以上の力を出さないといけなくなり,ついつい歯を食いしばってしまう,などの悪循環からTCHが習慣化してしまうことも考えられます.
これらのことから,顎関節症の症状の改善・予防には姿勢の修正や体幹機能の改善も必要になってくると考えています.
さらに言えば,頚椎・体幹機能・姿勢に大きな影響を与える,
『足』・『脳』・『眼球』の治療も場合によっては必要になってくることもあります!
なので結局身体全体の問題との関連性一つ一つ確認していかなければなりません(^-^;
食事や爆笑したときに顎や首の痛みがある方は,
是非ご相談ください(^^♪