脳卒中(脳出血・脳梗塞)で入院してしまったら・・・ご家族の方へ知って頂きたいこと

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いよいよ3月に入り、だんだん日が長くなってきましたね!

この時期は入学・卒業・桜などが楽しみになりますが、今年はどういう楽しみ方になるんですかね~(^_^;

 

 

 

 

さて、今回は時々リハビリdoに頂くご相談の中で、

 

 

「先週、母が脳梗塞で倒れて入院してしまいました。

主治医からは半身麻痺が残るため退院後は家に帰るのは難しく、介護が必要になるだろう、と言われました。

入院して数日経ち、まだ意識もはっきりしない中リハビリが始まるとのことでしたが、良くなるのでしょうか?

歩けるようになりますか?」

 

 

といったような、超急性期の段階でのご不安・お悩みのお問合せを頂くことが

時々あります。

 

また、そのような方の中には、

主治医からの説明の中で

「もう歩けない」「介護生活」「後遺症」

などの単語が強く印象に残り、不安を煽られて半ばパニック状態に陥っている場合が多いです。

混乱する人のイラスト(男性)

 

 

 

以前、病院と自費の施設で行うリハビリ内容の違いについての記事を挙げましたが、

やはりリハビリについての一般的な知識としての認知度の低さ、もしくは病院での説明不足が課題だなーと思い、

改めてリハビリの病期について整理をしてみたいと思います!

説明会・セミナーのイラスト(白衣の男性)

 

もし今、実際にご家族が脳卒中で入院して不安に思われている方がいらっしゃいましたら、参考にして頂ければと思います!!

 

 

 

 

<基本的な入院~退院までの流れ>

基本的な流れを、それぞれの病期での補足説明を交えて説明していきます!

 

①脳卒中(脳梗塞・脳出血)で搬送される

脳梗塞のイラスト

脳卒中は、発症から発見までの時間が経てば経つほど予後(発症後の回復状況)が悪いと言われています。

後遺症の程度や回復の速さは、

このタイミングにかかっている!

と言っても過言ではないくらいです。

普段は感じない、痺れ・呂律の回りにくさ・身体の脱力感などの前兆を見逃さず、

いかに早く救急車を呼べるか

とても重要です!

 

 

 

②急性期病院へ入院

点滴スタンドを持つ人のイラスト(男性)

発症してから48時間以内にリハビリを開始することが望ましい、とされています。

もちろん状況にもよりますが、

脳卒中の手術の有無に関わらず、

早期からリハビリが開始されます。

 

この時期のリハビリでは、

座ったり立っている時間を徐々に増やしていったり、車いすを漕ぐ運動や練習、

立ち上がりや歩行といった運動負荷量を上げたリハビリをしていき、体力を取り戻す内容のリハビリが主に行われます。

1回のリハビリ時間はおおよそ20分、長くても30~40分程度が1日1~2回くらいです。

 

この時期がご本人・ご家族ともに1番不安な頃だと思います。

ただ、発症後間もないため体力も落ちていますし、

何より「脳卒中になってしまった」「身体が思うように動かせない」「感覚がない」

など、脳卒中後遺症特有の症状にご本人が気づき始めて、

そのことを精神的に受容していく時期でもあります。

そのため、ご本人・ご家族ともに回復を焦らず、

病院のスタッフを信頼して任せて頂くことを念頭に置いて頂ければ、少しは安心できるかなと思います。

 

わからないこと・疑問点などあれば、

遠慮せず主治医や看護師さんに

相談しましょう。

 

 

そしてある程度のリハビリの体力がついてきたら、

今度は家に帰るために必要なADL能力(トイレ・食事・着替え・移動など)の獲得を目的とした回復期に移行していきます。

この移行もできるだけ早い方が効果的なので、急性期病棟・病院の入院期間は

平均2週間~1か月ほどになります。

 

 

 

③回復期病棟・回復期専門病院へ転院

理学療法士のイラスト

土日・祝日・年末年始関係なく、

毎日最長3時間、在宅への退院を目標に

ガンガンリハビリしていきます!

この時期が1番回復するゴールデンタイムです!

ただし、入院期間は150日~180日と上限が決まっています。

ぜひ受け身にならず、ご自身・ご家族にとって理想的な退院のビジョンをしっかり持って、リハビリに取り組んで頂きたいです!

 

 

また、回復期病院では1か月おきに

『リハビリテーション計画書』という書類が作成され、

現在の回復状況・今後の目標について、担当医・看護師・リハビリスタッフが説明してくれます。

この説明を受けるときに、

退院後の不安要素(自宅改修の必要性・どのような介助が必要か・接し方・リハビリ内容など)について遠慮なく質問・相談してください!

 

 

 

④回復期病院を退院

退院した男性のイラスト

退院時の介助量や必要な医療措置の有無、家屋環境、家族の受け入れ状況などを吟味して、

在宅または介護施設(老人保健施設・特別養護老人ホームなど)・医療施設(療養病院など)への退院が決まります。

 

 

回復期病院退院後は、ゆるやかに回復速度は下がっていくと言われています。

そのため、回復期病院入院中に担当の医療相談員さんや退院後にお世話になる予定のケアマネジャーさんと、

退院時の身体機能を維持する方法を検討されてください。

具体的には、介護保険サービス(デイサービス・デイケア・訪問リハビリ)や医療保険サービス(外来リハビリ・訪問リハビリ)の利用を推奨されます。

また、

さらなる改善を目指すのであれば、

民間のリハビリサービス(介護保険外)の利用も併せて検討して頂くと良いと思います。

(退院後のリハビリについてはこちらの記事を参照)

 

 

 

 

以上が、脳卒中発症~退院までの流れとなります!

万が一、ご自分・ご家族が脳卒中で入院することになっても、

これらの流れをしっかり把握していれば、パニックにならずに対応しやすくなるかと思いますので、

ぜひお役立てください~!(´∇`)

リラックスのイラスト(棒人間)

 

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