身体の軸が整った状態とは?

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脳梗塞や脳出血等で入院した時、
病院等でのリハビリの時、

担当セラピストから

「身体の中心が右にぶれて
 ますね」とか

「身体をもう少し左に傾けて」
とか

「もっと体幹の軸回旋を使えると良いのになぁ」

等と言われたことはありませんか?

脳卒中を発症すると

麻痺が生じたり、
感覚が低下したり、
痛みや痺れが生じたりして

発症前の身体の感覚とは明らかに違ってしまいます。

身体が真っ直ぐな状態は
どうだったか戸惑うこともあったと思います。

退院してからも麻痺が生じて
いない健側優位の生活と
なりやすいので、

いわゆる『軸』が整った状態ではなくなってしまう事があります。

では、
人の身体の軸ってどこにあるのでしょうか?

だいたい、皆さんにとっての軸が通っているというのは
こんなイメージがありますよね。

私達理学療法士も学生時代には上の絵のイメージを植え付けられてきます(^^;

横から見て、

耳の孔
→肩峰(肩)
→大転子(大腿骨)
→膝の中心の少し後ろ
→外果(くるぶし)

を通る線というように、
どちらかというと1本の棒のようなイメージです。

「良い姿勢をしてください」
と言われると、
いわゆるアウターマッスルを
ガチガチにして微動だにしない
ようにする、そんな感覚です。

そのような状態は一見、
軸が整った良い姿勢に見えますが

 実は間違いです!

では、どんな状態が軸が整った状態というのか・・・

ズバリ!

「身体の重心位置の変化に
 スムーズに対応できる状態」

が、軸が整った状態といえます!

静止立位では写真のように
身体重心は骨盤内(仙骨のやや前方)にあります👇

では重心位置が変化するとはどういうことでしょう?

例えば、歩いている時には
上下に約4~5㎝、
左右に3㎝幅で
重心は移動します。

つまり、
歩いている時の重心位置は
正面から見たときに骨盤内で
八の字を描くように移動している
わけです。

(Masanori Shima,Shima Okadaら,加速度センサを用いた歩行計測によるリハビリテーションプロセスの評価,Received January 27,2016)

そうすることでバランスを
保っています。

そのようにバランスを保つ能力がヒトには備わっています。

このバランス能力は、
脳幹を起点にした

『内側運動制御系』

という、
神経のシステムによって
調整されています。

身体に麻痺が生じてしまったり、
感覚低下や痛みが生じてしまったりすると、

「転ばないようにしっかり立って
 いなくちゃ」

「筋力が落ちないように
 良い姿勢でいなくちゃ」

という風に意識してしまい、

『軸が整った本来の身体の状態』

を忘れてしまいがちです。

そこで、今回は

「もう一度身体の重心の変化に
 対応できる、整った身体の軸を
 感じてみましょう!」

ということで自主トレ動画を作成しました!

是非、一緒にやってみてください!


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