〇脳卒中後の関節拘縮を避けるために!
関節が固まってしまう事を拘縮と呼びます。
拘縮する原因の一つは動かさないで、ずーと同じ姿勢でいる事。
もう一つ拘縮が進行する原因として、運動麻痺が挙げられます。運動麻痺は自分の意志通りに関節を動かすことが出来なくなる症状です。後遺症で麻痺が生じ関節を動かさなくなると、関節周囲の筋肉に刺激が入らなくなりちょっとした刺激で筋肉の緊張が高くなり、関節拘縮に繋がってしまいます。
関節拘縮が生じるとなかなか改善するのは難しくなります。。。
そのため拘縮予防に大切な2つのことをお伝えしていきます。
臥床時のポジショニングと過度に緊張が上がる運動は避ける事です!!!
まずポジショニングですが臥床時は、出来るだけ横になったときに身体と布団の間に隙間を作らないこと!例えば肩や腕などがベッドや布団の間に隙間が空いてしまうと、頭だけで体を支えるような姿勢になります。この姿勢では安定性を求めて頭をベッドに押し付けるために首の後ろの緊張を高めて背中が丸まって顎が上がった不良姿勢に繋がりやすいです。また腕の重みで肩関節の上腕骨頭が前方に突出した状態になり、疼痛を起こすリスクや骨頭の前方突出を抑えるために上腕二頭筋の緊張を高めて肘が曲がってきます。こういった状況を避けるために麻痺側上肢の下にクッションを敷いて肘の高さが肩の高さよりも下がらないようポジショニングすることが拘縮・疼痛予防に大切です。
下肢も横になった際にクッションを敷いて、なるべく下肢(腿裏や足底)とベッドの間に隙間ができないようにしてみてください。
もう一つは緊張が上がるような無理な運動は避けることです。頑張ろう頑張ろうとしている方に多いのですが、難易度が高い運動を無理に行うとバランスを取るために緊張高めたり、連合反応が出現してどんどん緊張が上がってきます。そういった無理な運動を続けていくと緊張が亢進して関節の動きが制限されていくため注意が必要です。
無理に難易度を上げた運動ではなく、程よく脱力した状態での運動が滑らかな関節の動きにつながるため頑張りすぎないことが大切です! LINEでのお問い合わせはこちらから👇(登録後、何かしら送信していただくと返信可能となります。)