慢性化する痛み・・・よくある痛みの原因4選『④足の姿勢が崩れている』
こんにちは!!
ついによくある痛みの原因シリーズの4つ目!!!
それは・・・・・
『④足の姿勢が
崩れている』
です!!
みなさんはの周りの知人・友人・ご家族の中で、
🔴背中が丸まった姿勢となる『猫背』
🔴逆に腰を後ろに反りお腹を前に
突き出した姿勢となる『反り腰』
🔴両膝の間が大きく空いてしまう
『O脚(内反膝)』
🔴足の親指が人差し指側に
向いてしまう『外反母趾』
などの特徴的な姿勢を取っている方はいますか?
慢性的な肩こりや腰痛、膝痛などで
お悩みの方は、これらの姿勢を昔から取っていた
という方が多くいらっしゃいます。
姿勢が崩れてしまう原因としては、
🔴加齢や運動不足による筋力低下
🔴体重増加・肥満
🔴日常的な不良姿勢の持続
などがパッ想像できるかと思います。
しかし、
実際には普段あまり気にすることのない足の姿勢が崩れていることが
原因となっている方が経験上多い印象があります!
では、『足の姿勢』とはどういうことか、ということを話していきたいと思います!
※ここでいう『足』とは、足首から下の部分を指しています。
☆足の作り☆
足の骨は、左右で約56個もあります!
人の全身の骨の数が216個といわれているので、全体の約1/4は足に集まっています!
私が受講した足部についての講習会の中で、
「『足』は地球との唯一の接点」
という素敵な言葉がありました!!
それだけ土台としての役割が重要ということですね!
そんな土台となる足ですが、実際にどのような配置になっているかを
知って頂きたいと思います!
下の写真は、左足を後方からみたものになります。
腓骨は外くるぶし・脛骨は向うずねの骨で、
この2つの骨と距骨という骨の3つが足首の関節を構成しています。
そして、距骨とその下の踵骨という骨で構成している関節があり、
この関節が足裏の縦アーチを瞬時にコントロールしています。
注目して頂きたいのが、
踵骨の位置です!
かなり外側(写真左側)に
よっているのがわかると思います。
この状態で
体重がかかるとどうなるか・・・
踵骨を支点に、右側へ回転する力が発生します。
踵骨が右側に回転した状態=土踏まず(内側縦アーチ)がつぶれた状態
を意味します。
つまり、骨の構造だけみると
そもそもアーチがつぶれやすい作りになっている
ということをまずは頭に入れて頂ければと思います!
☆足の中にあるもの☆
筋肉は、必ずどこかの骨から骨にくっついています。
足の骨は片足だけでも約28個ありますので、筋肉も相応の数存在しています。
また、そのたくさんの筋肉達には神経が通っており、
栄養を与えるための血管も通っています。
この図では、
赤い部分が各筋肉・黄色の線が神経・紫の線が動脈・青の線が静脈を示しています。
密ですね~(°д°)
これだけ密な状態で、土踏まずがつぶれて内側縦アーチが下がってしまった足の姿勢となっていると・・・
足裏の内側を通っている『足底腱膜』が引き延ばされてしまったり
『足底神経』が圧迫され、
痛みや痺れとして表れてしまう可能性があります。
またこの『足底神経』ですが、
足の裏にあればこそ足底神経という名前ですが、
上の方までたどっていくとなんと名前が変わっていきます!
まずふくらはぎ付近まで昇っていくと、『脛骨神経』と呼ばれます。
さらに上まで辿っていくと、
『坐骨神経』と呼ばれます。
この『坐骨神経』・・・
腰~お尻付近にある神経ですが、
数ある神経の中でも割と有名かと思います。
『坐骨神経痛』なんていう病名を聞いたことがありませんか?
神経は通っている部位によってわかりやすいように名前が変わりますが、
元を辿れば1本の同じ神経なのです。
血管も同じです。
静脈は、心臓から動脈を通って出発した血液を、1周して心臓に帰ってくるときの通り道です。
例えば足の姿勢が崩れて静脈が潰されてしまうと、循環不全が生じます。
血流の循環不全は渋滞と同じなので、浮腫みや下半身太りの原因にもなります。
つまり、
足の姿勢が内側に崩れ、
そこにある神経や血管が圧迫されたり引き延ばされてしまうことで、
遠くにある腰周囲に痛みや痺れを引き起こす可能性がある
ということが言えると思います。。。。
さらにさらに!
足の姿勢の崩れは全身の姿勢にも
大きな影響を与えます!!
☆足の姿勢が与える身体の姿勢への影響☆
ここまでは神経・血管・筋膜などの結合組織は全身で繋がりを持っている!
ということを知って頂けたかと思います。
実は、骨と骨で構成されている関節も特徴的な繋がりを持っています!
こちらの図は、
人の持つ関節の繋がり=『運動連鎖』を示しています。
例えば左足の関節を回外(土踏まずが持ち上がる動き)した場合、
足の骨である距骨と繋がりを持っている脛骨は外側に捻じれ、
それにより膝の関節は伸びる方向に動きます。
そしてその動きが大腿骨を介して股関節に波及し、骨盤は後方へ捻じれます。
みなさんもよく電車などで立っているのに疲れてきた時に、
こんな姿勢を取ったことがあると思います👇
(腰に当てている親指の位置は、
左右の骨盤の位置を示しています。
左側は後ろに、右側は前方に傾いて
います。)
実はこの姿勢は左足の関節を回外位に
した運動連鎖なんです!!
この回外した足によって作られる運動連鎖は
各関節をカチッとロックして強固にし、物理的に支えられる体重を支えることを可能にする姿勢なのです。
そのため筋肉の力を使わなくて済むので楽なのですが、
代わりに片足で体重を支えて、かつバランスを取っているので長くはもちません(´;ω;`)
時々支える足を交互に変える必要があるのはそのためです!
一方、足関節を回内(土踏まずをつぶす方向の動き)した場合、
脛骨は内側に捻じれて膝と股関節は
曲がる方向に動きます。
そして骨盤は前方に捻じれます。
この運動連鎖が作り出す姿勢は、
柔軟性に富んでいます。
高いところからジャンプして着地するときなどは、
足はこの回内という動きをして各関節を曲げやすくして衝撃を緩和してくれます。
つまり、この足関節の動きが作り出す運動連鎖によって、
🔴全身を強固にして
支える力を強くしたり
🔴全身を柔軟にして
衝撃を和らげてくれたり
と、細かく瞬時に切り替えることに
よって、目的に応じた適切な運動を
生成してくれています!!
例えば歩く時:
振り出した左足が踵から接地する際、
その衝撃を和らげるために左足関節は瞬時に回内の姿勢を作ります。
その後、右足を振り出して左足だけで体重を支えている瞬間の左足関節は徐々に回外位となり、
強固な姿勢を作り出すことで体重を
効率的に支えてくれています。
もしこの回内位から回外位への切り替えができなかったとしたら・・・
体重を支える際に足関節が回内位のままだと、
全身が柔らかい状態なので支える力が弱まり、グラグラとバランスの悪い
状態となってしまいます。
それでも歩けないといけないので、
関節が強固でない代わりに筋肉の力を多めに発揮して運動を遂行しようとします。
それにより本来なら使うことのない
筋肉を使っているので負担となってしまい、
その運動を継続することで結果的に痛みとして表れてしまうのです(´· ·`)
このような、回内位のままとなる足の姿勢を有している人の特徴として、
🔴偏平足
🔴外反母趾
🔴足裏の中央側にたこがある
🔴靴の踵の部分が、
外側よりも内側が削れている
🔴自分の足よりもサイズが
大きい靴を履いている
🔴O脚(ガニ股)
🔴5本指ソックスを日常的に
使用している
などが挙げられます!
逆に回外位のままになっていると・・・
衝撃を和らげることが十分にできていないので、膝や腰の関節への負担が大きくなってしまいます。
回外位の足の姿勢となっている人の
特徴としては、
🔴凹足(ハイアーチの足)
🔴足首の捻挫を繰り返している
🔴ヒールの高い靴を日常的に
使用している
🔴反り腰
などが挙げられます。
☆まとめ☆
①足の骨の作りから、そもそも土踏まず側につぶれやすい作りになっている。
☞加齢や身体の使い方によって足の姿勢が崩れやすい!
②足裏にある神経・血管・筋膜は、全身で繋がっている。
☞足の姿勢が崩れていると足自体に痛みが生じるだけでなく、繋がりを持っている他の身体部位にも痛みや痺れなどの不調が出る可能性が高い!
③足の姿勢が変わると、足よりも上にある膝・股・腰・首・肩などの関節の向きが変わる。
☞足の姿勢が崩れていることで他の関節に負担がかかり、身体全体の姿勢が崩れてしまう原因になり得る!
回内位・回外位となっている姿勢の
特徴や、実際に感じている不調の症状などで当てはまる特徴はありましたか?
もしあれば、足の姿勢の崩れが原因である可能性が高いです!!
思い当たる節がありましたら、
現在利用している整体・リハビリ関係の担当スタッフさんに相談してみて
ください!
そして説明に納得いかなかったり、痛みや不調が改善しないようであれば、
ぜひリハビリdoにご相談くださいー!
お身体の不調でお困りの方はこちらをチェックしてみてください!
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