「いい姿勢」の落とし穴~脳梗塞リハビリのコツ~


脳梗塞のリハビリをしている時に、
ほとんどの人が
「姿勢をまっすぐにして!」
と言われたことがあるのではないでしょうか。
実際、姿勢はかなり片麻痺を良くしていく上でもかなり重要です。
しかし、実はやり方を間違えると
体を悪くしてしまう落とし穴
となる場合もある、難しいものでもあるんです。
まずはこちらの写真を見てみて下さい。

皆さんにはどう見えますか?
凛とした「いい姿勢」にも見えますが、
実はこれは反りすぎていて、
「反対側に曲がっている」
ということと同じなんです。
私たちの体にある骨と筋肉。
その最も重要な役割は、
「重力に打ち勝つ」
ことなんです。
つまり、一番理想的な姿勢は
「重力に対してまっすぐ」
ということになります。

その視点で見てみると先ほどの写真も、
重力のラインより反ってしまっているのが分かります。
こちらの写真の方が理想に近いですね。

先の写真のような「反りすぎ」の姿勢を無理にとり続ければ当然腰も痛くなりますし、
その姿勢の影響から、手や足が動きにくくなってしまうこともよくあります。
「反りすぎ」でもダメ。
当然「猫背」もダメ。
さらに、背骨のどの辺りが重力のラインから外れているのかは人によって全然違います。
ではどうしたらいいか。
本来は専門家に見てもらうのが一番ではありますが、自分でもできるコツを1つお伝えします!
背骨を上から下まで一つずつ誰かに触ってもらって下さい!
背骨は、上から下まで25個以上あります。
ご家族などにお願いして、この背骨を上から一つずつ一つずつ触ってもらって下さい。
おそらく、同じ力で押されているはずなのに分かりにくいポイントがあります。
そこが「うまく使えていない背骨」です!
ここを「トントントン」と叩いてもらって、その背骨を反らしたり曲げたりする動きを練習してみて下さい!
狙った背骨を動かすというのは簡単ではないので、上手くできなくても落ち込む必要はありません。
「うまく使えていない部分」に意識を向けて動かそうとするだけで、リハビリとしての効果があります。
なんとなく「軽さ」を感じたら成功です!
実際に「良い姿勢」に向けたリハビリを行なった事例の動画も是非見てみてください!
このように、人の身体は意外なところに答えがあることがとてもよくあります。
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執筆者:小曽根龍一
理学療法士 認定理学療法士「脊髄障害」
内閣府「地域コアリーダープログラム」フィンランド派遣団
Bobath Concept Advanced Course-Gerlinde Haase女史-修了
Bobath Concept Advanced Course-Mary Lynch女史-修了